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高知・幡多けんみん病院差別事件
「解放新聞」(2003.01.27-2104)

 

 【高知支局】宿毛市協は、「幡多けんみん病院差別事件」(九月十三日に発生)の再調査を県に求めていたが、県から連絡がないことから、幡多ブロック、県連と協議のうえ、県連事務所で十一月二十六日午後一時、高知県人権課、病院局と話し合いをもち、高知県に誠意ある回答を求めた。
 事件は、中村市の幡多けんみん病院で九月十三日午後一時十五分ごろ、病院の清掃委託会社の従業員A(宿毛市)が、そのころ院内で起きた「盗難事件」について「犯人は四階の入院患者のつき人のDらしい」と語り、「ほれ、そこの隣のこれよ」と親指を隠し、指を四本立てて示したもの。
 十一月二十六日の県との話し合いでは、県は、県単独で調査したことや、いまだに事件に関わった関係者への謝罪や報告もしていないことを説明し、十月十一日に要請していた宿毛市との連携や、宿毛市協、幡多ブロックとの連携についてもまったく無視していたことが判明した。
 宿毛市協は①本来事件発生と同時に、地元の宿毛市や運動団体と密接な連携を持ち事件の調査をするべきこと②差別された当事者や運動団体抜きに事件の解決は図れないこと③事件であるかどうかの確認(事実認定)は少人数でも第三者を交えて公開の場ですること④差別事件へのとりくみ方針と行政責任について説明責任を果たすこと⑤つぎの協議は宿毛市内ですること、などを指摘し、県に誠意ある回答を求めた。


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