人権と平和を築こう
第17回人権啓発研究集会で訴える
「解放新聞」(2003.03.17-2111)
地球的に考え地域で
第17回人権啓発研究集会を、二月二十七、二十八日、三重県伊勢市・三重県営サンアリーナを主会場にひらき、全国から三千五百人が参加した。集会では二本の講演をもとに、二日目は八分科会で研究を深めた。
村越末男・部落解放・人権研究所所長が主催者あいさつし「世界は大きな危機を迎えている。国連憲章の願いは国家の平等、人権の平等だ。人権と平和を構築しよう。戦争はくいとめなければならない一と、人権確立よりも国権を優先する日本社会の構造を人権を視座にして変革する力をつける集会となるよう、訴えた。
記念講演では組坂委員長が「部落解放・人権確立を求めて」をテーマに、「人権教育・啓発推進法」制定の闘いの過程、「人権擁護法案」の問題点と今後確立していかなければならない課題を、部落完全解放の文脈でくわしく説明し、日本の国際的責務としても、「人権擁護法案」を独立性、実効性あるものに修正させなくてはならない。理想を高くかかげ、闘い抜く、と人権政策確立の大きな分岐点を迎えていることを強調した。
二つ目の記念講演は「グローバリゼイションと人権~国連識字の十年の視点から」をテーマに、鈴木祐司・法政大学教授がおこない、グローバリゼイションがすすむなか、地域や足もとの闘いが重要となると「地球的に考えて、地域で行動しよう」と、識字運動が育ててきた「人間の可能性」を語った。
二日目はふたつの講座コース、五つのテーマ別分科会とフィールドワークにわかれて、人権文化構築の理念、手法、課題などを討議した。
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