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第74回メーデー
福祉型社会実現めざす
「解放新聞」(2003.05.12-2119)

 

 「働くものの連帯で『平和・人権・環境・労働・共生』に取り組み、労働を中心とする福祉型社会を実現して、自由で平和な世界をつくろう!」を掲げ、第74回メーデーを5月1日、東京・代々木公園でひらき、6万5000人が参加。部落解放同盟中央本部からも松岡中央書記長らが参加し、地元の東京都連からも参加した。主催は、連合と28のNGO・NPO団体(部落解放同盟も参加)で構成する中央実行委員会。
 この日は、狭山事件発生からちょうど40年目。部落解放同盟は、メーデー参加者に狭山リーフレットを配るとともに、NGO・NPO・協賛団体の「ふれあい祭りテント」の一角に中央本部の展示コーナーを設け、カモイの模型やパネル、狭山事件40年目を1面に掲げた同日の『埼玉新聞』朝刊などを展示した。

自由で平和な世界を
第74回メーデーで訴え

 主催者あいさつで、中央実行委員長の笹森清・連合会長は、日に日に深刻の度を増す雇用情勢を報告し、「この事態をまねいた責任は、政策の失敗を認める良心もなく、無策のまま政策の転換をはかる勇気もない歴代総理および政府にある」と橋本、小渕、森、小泉の歴代内閣の失政を指摘。また、世界平和に向けて「国連の権威と信頼を回復させ、役割をとりもどす。積極的に平和へ向けてのメッセージを発信、行動する。このようなことが被爆国である日本の国際社会での責務」と訴え、「政府が破壊した日本の進路を切り拓くために、すべての雇用労働者に連帯の輪を大きく広げてデフレを克服し、真の豊かさを感じ、安心して暮らせる
世の中を、きょう、いま、ここからみんなでつくっていこうではないか」とよびかけた。
 中央式典では、坂口力・厚生労働大臣、菅直人・民主党代表、土井たか子・社会民主党党首、藤井裕久・自由党幹事長の来ひんあいさつなどにつづき、中央委参加の各NGO・NPOの代表が壇上で紹介され、部落解放同盟の松岡中央書記長も紹介された。


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