都内葛飾区で連続し差別落書
コンビニの名を書き「部落！」と
油性黒マジックで自治会掲示板に
「解放新聞」(2003.06.30-2126)

　【東京支局】３月８日、葛飾区高砂の自治町会の掲示板に、「（コンビニの名前）部落！」と差別落書があるのを葛飾区清掃事務所職員が発見した。落書は油性黒マジックで１文字10センチメートル大の大きさで書かれていた。

同一人物による犯行か

　清掃事務職員は、土曜日であったため緊急措置として落書が見えないよう掲示物で隠し、10日に区人権推進課に連絡、その後、区から葛飾支部に報告が入った。翌11日、人権推進課、高砂地区センター所長、葛飾支部で確認した。
　葛飾区では01年暮れから差別落書が６件発生しており、今回で７件目。一連の落書と同一人物による犯行と思われる。
　連続差別落書を受け、支部では葛飾区にたいし、きめ細やかで計画的な啓発の実施と部落問題啓発の基本方針策定を強く求めているが、まだ実現されていない。人権啓発の抜本的強化、区民の人権意識向上のため、ひきつづき区としての本格的なとりくみを要請していく。

　『これまでの差別落書』

①「（コンビニの名前）　部　落エタ　えた」（01年12月13日・立石２丁目の自動販売機）
②「（運送会社の名前）部落」（02年１月19日・東立石３丁目の電信柱）
③「部落」（02年１月23日・東立石２丁目の葛飾区人材シルバーセンター看板）
④「部落うんこ」（02年10月３日・奥戸総合スポーツセンター遊技場の立て看板）
⑤「部落区役所」（02年10月12日・東４つ木高架下の進入禁止立て看板）
⑥「部落」（02年11月19日・東立石３丁目の葛飾区人材シルバーセンター看板）