未来を生みだす青年の
カを大分に結集しよう
「解放新聞」(2003.07.14-2128)
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部落解放同盟第47回全国青年集会を8月29日から3日間、大分市の県立総合文化センターを主会場に開催する。
中央青対部では全青の内容改革にとりくんでいるが、大分全青でもいくつかの試みがある。
たとえば、集会初日に文化祭をおこない、舞台発表やロビー展示などを通じ参加者間の交流を促進する。分科会は、これからの運動、組織、個人をテーマに3分科会を設けた。内容は担当する都府県連青年部が自由に立案し、分科会テーマに沿い分散会として位置づけた。3分科会で7つの分散会およびフィールドワークをおこなう。さらに最終日は、分科会報告に替えシンポジウムをおこない、これからの部落解放同盟を青年自身が論じる。また、昨年に引きつづき全あお参加者へのアンケート調査を継続する。
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大分では13年ぶりの全青開催となる。前回第34回は湾岸戦争の年であった。米英軍によるイラク戦争が引き起こされた今年、再び大分で青年が集う。
13年間に実にさまざまな変化があった。東西冷戦体制が崩れ、米国の一極化がすすんだ。今日、米国は国際協調を軽視し、意にそわぬ者へつぎつぎと戦争を仕掛けている。日本政府はこれに追随し、戦争遂行体制を整え、いまや戦争当事国に成り下がった。
国内ではいまだバブル崩壊後の長期不況下にある。政府は構造改革を隠れ蓑に、自由競争という名の競争社会に国民を投げ出した。そこでは、持てる者がますます富み、持たざる者がいっそうの窮乏を味わうという「自由」が約束され、力による支配が貫かれる。被差別者や少数者が切り捨てられ、外国人排斥など排外主義が幅を利かす。いままさに、部落解放運動の真価が問われている。
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部落解放運動は特別措置法のない時代を迎えた。全国水平社が融和運動と決別し誕生したように、部落解放同盟も、特別措置の制約をのりこえ、つぎなる運動の展開をめざしている。
ここに青年の参画が重要、不可欠である。なぜなら、青年の実態や要求のなかに、今日の部落差別を読み解く鍵があり、青年が抱く夢や希望のなかに、まだあらわれぬ「よき日」の姿が潜んでいるからだ。
大分では、全青へ向け県連青年部を結成する努力がつづけられている。これに応える意味でも、各地の青年部の全青への結集を訴える。参加者集会や集会後の報告会の実施を再点検し、それぞれが目的をもって全青へ参加しよう。同時に、全青を集約点としながら各地の青年部活動をふりかえる契機とし、いっそうの点検と改革をすすめることが重要である。
大分全青では、各地の実践をおおいに交流し、さまざまな条件のもとでとりくむ仲間との友好を深め、部落解放運動を担う青年のつながりを強固にしよう。そして、青年の部落解放運動の大きな弾みとなる大分全青を、全国の青年自身のカで創り出そう。
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