狭山描く『たらちね』上映
石川夫妻も参加し訴え
「解放新聞」(2003.07.28-2130)
【大阪】狭山事件の石川一雄さん夫妻などを描いた映画『たらちね』の上映会が、7月5~11日、大阪市内の映画館、シネ・ヌーヴオでおこなわれ、石川さん夫妻がトークショー(7月5、6日)に参加、狭山事件の現状、心境などを訴えた。
5日のトークショーでは、早智子さんが亡き母の思い出を語った。一雄さんとの結婚に最初は反対したが、それは娘に苦労をさせたくない、との思いだった。娘の決意と熱意、そして一雄さんの人柄にひかれ、この人なら間違いない、事件を起こしていないと確信し、77歳で初めて狭山中央集会に参加、狭山事件の真相を学び、徳島の住民の会の総会にも参加しっづけた。「一雄さんは人生で一番楽しいときを刑務所暮らしで奪われた。1日も早く無実を明らかにしてほしい」と徳島新聞の取材に答えた。
早智子さんは、部落差別が厳しいがために、部落を隠すことを教えられて生きてきたが、自分が変わり、一雄さんと結婚し、母親も変わったことなどをのべた。
また、一雄さんは会場からの質問に答えて、どのように文字を獲得したかなどを語った。
5日の上映会は立ち見ができるほどで、一週間の期間中に268人が映画、トークショーに参加した。
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