支部員自宅に『エタ死ね』
「解放新聞」(2003.08.04-2131)
【東京支局】システム手帳のスケジュール表に「エタ死ね」とボールペンで殴り書きされたものが支部員宅に投げこまれる差別投書事件が荒川区内で3月、4月とつづいて起こった。この差別メモ投書は、手口や筆跡などから同一犯と推定されている。実効
性のある地域啓発が求められている。
いそがれる地域啓発
荒川区で連続差別メモ投書
3月の差別投書は、7日、荒川支部員の自宅に「エタ死ね」という差別メモを投函するというきわめて悪質な事件。犯人は個人を特定し、その住居に差別投書をおこなった。被害者の支部員は「他人に恨まれるような覚えはない。犯人に心当たりはない。こうした犯人の、人をおとしいれるような行為は許せない」と、怒りをあらわにした。(2115号既報)
4月の差別投書は、30日、荒川さつき会館の裏口ドアに挟み込まれていた。内容は「エタ死ね! お前たちは日本國民をなめているのか! いいかげんにしろ税金ドロボー アホ エター 死ぬれ」と、同和行政にたいする反感と憎悪そして前回同様、被差別部落民への殺人をよびかけている。
また、今回、差別投書の対象となったのが部落問題の解決を目的に建てられた区の施設・荒川さつき会館であることを考えあわせると、同和行政にたいする反感、憎悪が根底にある。
こうした差別から支部員の生命と生活を守らなければならない。部落差別をなくすための地域の啓発を徹底すること、差別からの被害者救済制度の確立が求められている。
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