曹洞宗が追善法要
大本山總持寺で
「解放新聞」(2003.08.11-2132)
曹洞宗は7月7日、大本山總持寺の大祖堂で「被差別戒名物故者諸精霊追善法要」を、大道晃仙・曹洞宗管長を大導師におこなった。部落解放同盟からは、組坂委員長をはじめ、各地から24人が参列し、焼香。法要後、三松閣大講堂でひらかれた懇談会で、曹洞宗と意見交換した。
懇談会で、有田恵宗・宗務総長(人権擁護推進本部長)は、「人権・平和・環境」の確立に向けた宗門のとりくみと現状を報告。同日現在、差別戒名墓石は改正対象寺院145か寺のうち121か寺で改正し、差別過去帳は改正対象寺院218か寺のうち180か寺で改
正、と語り、いっそうのとりくみを表明した。
真撃に検討重ねると
總持寺掲示板問題で
曹洞宗の被差別戒名物故者諸精霊追善法要での懇談会の席上、「神奈川県寺院住職差別講演事件」については、宗門としてプロジェクトチームをつくり、事実解明にとりくんでいる現状を報告。「偽造テープの作成についてはほぼ事実が明らかになった。もっか講演内容について検討している。本人の反省と見解、宗門としての総括ができしだい報告する。緊急に中央本部、神奈川県連と協議の場を設定させていただく」と語った。
「大本山總持寺『伝道掲示板』問題」については、「02年7月6日の第1回中間報告書の提出以来、3回の確認学習会を開催していただき、議論を深めさせていただいた」とのべ、「今後真摯に検討をつづけたい」と語った。
懇談会で組坂委員長は、追善法要へのお礼の言葉をのべるとともに「節目節目のとりくみをとおして、あらためて先人の苦しみ、嘆き、悲しみ、悔しさ、そういうものをしっかりと受け止めながら、ともに手をとりあい、ともに助け合う、協働しあう多くの仲間ができたことをうれしく思う」と語り、「これからも一生懸命努力し、部落解放、人間解放への道を邁進する」ことをよびかけた。
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