pagetop
   

 

 

一人からでも風が起こせる
早智子さんが記念講演
関東女性集会で訴える

「解放新聞」(2003.09.15-2136)

 

 「人権と福祉の21世紀、部落解放と男女平等社会を実現しよう」をテーマに、第48回関東女性集会が8月23、24日、栃木県藤原町でひらかれた。集会には、関東信越地域から450人が参加した。
 初日の開会行事では福島義明・関東ブロック議長が「明るく潤いのある社会の実現のためによりいっそうの団結」を訴えた。このほか栃木県知事(手塚道弘・人権対策課長代読)や地元藤原町の八木沢昭雄・町長が来賓あいさつをおこない、栃木県連の和田献一委員長が地元組織を代表して歓迎あいさつをした。
 二日目は組織建設や福祉、狭山闘争などの6つの課題を女性の視点で討議した。
 集会では、石川一雄さんの訴えや集会基調報告につづいて石川早智子さんが記念講演をおこなった。石川一雄さんは、「涙が、私を強くした。えん罪がはれたら活動家として頑張りたい」と決意を語るとともに、記念講演をした石川早智子さんは、故郷の徳島の被差別部落での生活を語りながら差別から逃げてきた人生、狭山闘争に出会って差別と向き合うようになったことをのべた。そして、石川さんとの出会いや1枚のビラをきっかけとした映画をつくる青年との出会い、母が地元紙のインタビュー記事にでて、多くの人から激励や感謝の言葉がきたことをのべ「あきらめずに、闘いつづければ一人からでも風が起こせる」ということを母は教えてくれたと語った。
 栃木県連の丸山三枝子さんの「私の歩んだ道」の報告につづき、文化祭がひらかれた。埼玉を拠点に活動するフォークグループ「ジャスティス」が石川さんや狭山事件をテーマにした歌を披露、東京都連、栃木県連女性部が「よさこい踊り」と「よさこいソーラン踊り」を披露した。
 また、会場入り口では栃木県連女性部がとりくむインド、フィリピンの抑圧された女性との交流パネルの展示とカンパ活動がおこなわれた。長野県連女性部による草鞋(わらじ)の販売のほか、地域の多文化共生の保育をめざす東京都連足立支部による保育室「なかま」のバザー支援が訴えられ、それぞれの特色を生かした活動実践を交流した。


「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)