「エタはウジ虫　社会の害虫　エタを殺せ」と
同一犯による差別落書
春野・鷹匠町の公園トイレに
「解放新聞」(2003.09.22-2137)

　【高知支局】高知県内の公園男子トイレで７、８月と連続して差別落書が発見された。表現内容、筆跡から同一人物が書いたものとみられる。

　７月25日、春野町芳原の県立春野総合運動公園の男子トイレ（大便用）に赤マジックで「エタをこのままにすれば日本は死ぬ」「エタはウジ虫　社会の害虫だエタを殺せ」と書かれた差別落書が発見された。発見したのは、町の清掃等委託先の担当者。
　春野町は、人権地域改善対策委員会を８月12日にひらき、委員である地元支部長らが招集され差別事象について検討した。春野町では、今後の対応について、県連と相談しながらすすめていくこととした。
　また、８月10日には、高知市鷹匠町の鷹匠公園内の男子トイレ（大便用）で、赤マジックで書かれた差別落書が発見された。見つけたのは、高知市の清掃受託職員。差別落書の内容は、前述の春野町とまったく同じもの。
　したがって、この２件の差別落書きは筆跡からも同一人物が書いたものと推測される。
　なお、これらと同じ表現内容の落書が、98年11月、県・東部総合運動場の男子トイレでも発見されている。