電柱・車庫に差別落書
南国市で「エタハ　キタナイ」
「解放新聞」(2003.10.20-2141)

　【高知支局】南国市で、６月４日、個人宅の車庫や前の電柱で、また河川敷で「エタ」「エタハ　キタクナイ」などの差別落書がつぎつぎと見つかった。なかには、個人名を書いたきわめて悪質なものもあった。

実名も書きこんで
　差別落書は、同市甘枝のTさんの車庫に石片かクギで18か所、すべてカタカナで「エタ」と書かれた落書を、またTさん宅前の市道沿いに建てられた電柱５本（四国電力柱４本、NTT柱１本に、カタカナで同じく石片かクギで書かれた「エタ」「エタハ　キタクナイ」などのせん称語を使った落書を発見した。その内１本の四国電力柱には、Tさんの名前が書かれていた。
　一方、同市内を流れる国分川の河川敷でも、石片か硬いもので書かれた「エタ」という差別落書を発見した。
　これらの差別落書は、南国市、法務局山田出張所、県人権課、南国土木事務所河川課、四国電力、NTT、警察らが現場確認した。