差別撤廃をめざして
曹洞宗が追善法会
「解放新聞」(2003.10.27-2142)
【福井】曹洞宗被差別戒名物故者追善供養法会が9月18日午後、大本山永平寺法堂で営まれた。
導師を大本山永平寺の宮崎奕保・貰主がつとめ、200人が読経、有田恵宗・宗務総長はじめ宗議会議員55人も参加した。
部落解放同盟からも組坂委員長、吉田財務委員長、深井元副委員長など23人が参列し、焼香をおこなった。
この追善供養法会は、反差別と人権確立の修行として、みずからの信仰の問題として、いっさいの差別撤廃をめざすために、大本山總持寺と交互に年2回営んでいるもの。今年、總持寺では意見交換、永平寺では法会後、大講堂で組坂委員長が講演をおこなった。
講演会では、永平寺の南澤道人・監院があいさつ。過去の過ちに心から懺悔し、修行僧を育てるための大きな柱が人権であり、仏道の根底に差別性をなくすとりくみをと訴えた。
宗派を代表して有田宗務総長があいさつ。「『人権、平和、環境』を3大スローガンに曹洞宗はとりくみをすすめており、イラクへの武力行使への反対を伝達したが、多くの民衆の命が失われた。この犠牲者追悼を4月8日・總持寺で、4月10日・永平寺でおこない、戦争の即時停止を訴えた。一日も早い平和と安定を願う。差別戒名改正は最重要課題であり、改正率は84.1%、残りも作業に着手している。人権確立と差別解消へ、社会にこたえうる教団、宗教者をめざす」と表明した。
組坂委員長は、部落解放運動の歴史をふり返りながら、世界の平和、人権、環境確立へ、ともどもにがんばろう、とよびかけた。
「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)
|