反差別の鼓音を打ち
浅香太鼓集団「獅子」
結成15周年LIVE
「解放新聞」(2003.12.08-2148)

　結成15年で大きく成長

　【大阪】浅香太鼓集団「獅子」結成15周年LIVE『Rub-a-dub』が11月16日、大阪市立浅香青少年会館体育館でおこなわれ、強い太鼓の音に観客650人が魅了された。
　ライブでは、全９曲を披露、メンバー17人による力強い反差別の音色が会場いっぱいに響いた。また、演奏中に観客と手拍子で掛け合うなど、「魅せる」ステージで、２時間半の演奏に観客はおおいに楽しんだ。
　「獅子」を代表して、リーダーの山本周平さんは、「15年間、太鼓を通じて私たちは大きく成長できた。多くの仲間に支えられてきょうを迎えた。みなさんに感謝したい。この日をはじまりとして、20年、30年と今後も活動したい」と感謝の言葉をのべた。
　森田隆弘・浅香太鼓集団「獅子」後援会会長が開会あいさつにたち、平和・人権・共生の社会をめざす太鼓集団「獅子」としてさらに発展していけるよう支援を要請。また組坂委員長が来ひんあいさつで、「獅子」の今後の活躍、発展を祈念した。
　浅香太鼓集団「獅子」は大阪市住吉区浅香で、88年におこなわれた「地下鉄車庫跡地まつり」をきっかけに結成。被差別部落出身者、在日コリアン、外国人留学生、反差別の考えに共感する仲間が中心となって活動している。