機関紙活動をより強化し
解放新聞の拡大を図ろう
「解放新聞」(2004.04.26-2167)
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昨年5月の第60回全国大会で、今年7月11日投票(6月24日公示)の参議院選挙比例区に、松岡とおる中央書記長を候補者として推し立て、部落解放同盟の全組織をあげて当選をめざすことを決めた。いらい、約1年が経過した。
4月2日にひらかれた全国選挙闘争本部長会議では、3~4月期のとりくみについて「出遅れ」の感が否めない、という中間総括が出された。とくに後援会=虹の連合への同盟員の入会カードと一人が最低5人の確かな知人を紹介するカードの集約が遅れている現状が示された。
部落解放運動は、敗戦直後の苦難の時代から再出発し、松本治一郎委員長(当時)が参議院で「解放の議席」を獲得し、部落問題を社会問題、市民の課題、国家の問題としてとりあげ、大きな成果をあげた。また、松本治一郎委員長の志を継いで、松本英一先輩が国会で活躍し、「解放の議席」を守り抜いた。しかし、松本英一先輩の死去後、「解放の議席」は、空席になったままだった。
今回の「解放の議席」の回復・奪回は、部落問題を社会、市民の課題、国家の問題―政治の問題として示し、差別・排外主義が強化され、自衛隊のイラク派兵が強行されるという状況のなかで、反差別・人権確立を国会のなかで堂どうと掲げ、マイノリティの代表として国会で活躍することが目的だ。まさに、部落解放同盟ここにあり、ということを示す選挙だ、ということができる。部落解放=人間解放をめざす部落解放同盟の命運がかかった選挙闘争なのである。
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今回の松岡とおる参議院選挙闘争は、部落解放―人間解放へ、これまでの成果を部落からその外に拡大し、ともに人権政策確立をめざし、反差別共同闘争を主軸にして闘う、という方向性を、どのように具体的に実践し、示していけるかがかかったものである。
しかし、考えてもみよう。選挙運動ほど、同盟員一人ひとりにその重要性を訴え、内部を固めきり、一人が確かな友人・知人5人を紹介する、ということで部落内外に広がりをもてるときはないのである。『解放新聞』を手に、松岡とおるの政治信条、人となりを訴え、同時に、部落解放運動―人権運動を軸に、「反差別共同闘争を軸に、ともに闘う人びとのライフスタイルペーパー」である『解放新聞』を大胆にもちこみ、拡大運動を展開しよう。
また、松岡とおる参議院選挙を通じて、組織外の、ともに共同闘争を担う人びと、反差別団体、女性、企業、学者・文化人など、あらゆる戦線に支持の拡大へ、積極的に打って出よう。そのときに、同様に『解放新聞』を手に、購読をすすめ、拡大をかちとっていこう。
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こうした選挙期間には、必ず、右翼的言辞を弄する一部のマスメディアや特定政党による、被差別者にたいするバックラッシュともいうべき現象が巻き起こってくる。これらへの有効な反論・反撃活動を、それぞれの機関紙、ビラなどでおこなうことも重要だ。
およそ、みずからのメディアももたずに、選挙闘争、運動の組織化やバックラッシュ現象に反撃できるわけがない。
そのためにも重要なことは、日常的にこつこつと地道な活動を重ね、着実に教宣―機関紙活動の力量をつけ、定期的に機関紙を発行していくことだ。地道な日常の努力の積み重ねが、いざというときにカを発揮するのである。都府県連版が未発行のところは、この選挙闘争を契機に確実に機関紙を定期・有料発行できる力量を身につけていこう。そして、この松岡とおる参議院選挙闘争に積極的に打って出、勝利をかちとろう。
「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
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