差別戒名を供養
高野山真言宗で法会
「解放新聞」(2004.05.31-2171)
【和歌山】高野山真言宗が「萬民平等差別戒名追善法会」を5月7日、高野山大伽藍金堂でおこない関係僧侶130人以上が出席、差別戒名を供養した。部落解放同盟からは組坂委員長が参列し、世界の人びとが人間として尊敬される社会、人権尊重社会の実現に向けいっそうとりくんでいきたい、と語り、焼香した。
土生川正道・高野山真言宗宗務総長があいさつにたち、「差別戒名というあってはならない状況を作り出してしまったことに深い反省をもっている。
今後はこのようなことがないことを祈念する。生きとし生けるものの尊厳を再確認しながら1日を勤めさせていただきたい」と語った。
真心こもった法会
高野山真言宗で
参列者を代表して組坂繁之・部落解放同盟中央執行委員長、浅野義光(あさのぎこう)・同宗連副議長があいさつにたった。組坂委員長は、「厳かななかにも真心のこもった法会となったことにお礼申し上げる。戦争への道が急がれている世相であることが残念。『人権なくして平和なし。平和なくして人権なし』を合言葉に、部落解放・人権政策確立のために努力を重ねたい」と語った。
浅野副議長は、「現在、同宗連の議長教団である高野山真言宗さんは、昨年、今年度と、全国を駆け回りご尽力たまわっている。おたがいがおたがいの違いを認めあっていけば、差別は起きない。人権問題に関心が集まっていくなかで差別の問題は解決されていかなければならない。社会が成熟しているなか、早く差別問題が解消されなければならないことを願う」とあいさつした。
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