世論高め再審実現を
「解放新聞」(2004.06.07-2172)

署名運動や要請ハガキで

　石川さんの不当逮捕41か年糾弾、狭山再審を求める中央総決起集会を５月25日午後、東京・日比谷野外音楽堂でひらき、全国から4000人が参加。松岡書記長が、いまだに無罪をかちとれていない無念を石川さんと共有しながら、鎌田慧著『狭山事件・石川一雄、41年目の真実』などを活用しながら真相を広く訴え、世論を高める▽文化人の会とともに最高裁への署名にとりくむ▽最高裁、最高検への要請ハガキ運動、などの方向を確認した。午前中には、最高裁、最高検へ要請行動を、前日の夕方にはターミナル情宣活動を展開した。
　集会では、主催者を代表して石川正幸・部落解放中央共闘会議議長が、事実調べ・証拠開示をかちとり、再審実現へ真相を多くの人に訴えよう、とよびかけた。狭山弁護団も一人ひとりが壇上に立ち、物証に石川さんの無実が刻みこまれている、と特別抗告審で大きな展望を切りひらく決意を語った。
　また、『狭山事件』を書いた鎌田慧さんは、闘いの積み重ねのなかで、最後の勝利をもう少しで握ろうとしている、と激励した。石川一雄さんは、最大の山場に全力をと要請、早智子さんもえん罪を晴らすためにがんばる、さらに大きな風を、と訴えた。