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残された時間は3週間
松岡とおる支援拡大を
「解放新聞」(2004.06.21-2174)

 

 通常国会が、6月16日に終わった。いよいよ参議院議員選挙本番がスタートする。6月24日公示、7月11日投票だ。
 今一度、第60回、61回全国大会を思い起こしてみよう。
 第60回大会では、参議院で松本治一郎元委員長が切りひらき、松本英一先輩が守り抜いた「解放の議席」を奪回しよう、ということが論議され、大会最終日に、その議席に松岡とおる書記長がチャレンジすることを決めた。もちろん、これは、部落解放同盟の総力をあげた、とりくみである。
 そして、今年3月にひらいた第61回大会では、残り5か月間を、これまた組織の総力をあげてとりくむことを誓い合った。いま、投票日まで3週間、というところまできたのである。
 解放の議席奪回のためには、一人が最低5人の紹介を徹底しておこない、松岡とおる書記長の政策を訴えきることが必要だ。そして、参議院比例区では、個人名で書く必要があることを、徹底することも重要だ。

 通常国会では有事法制に関連する法案がほとんどたいした論議もなく、衆議院を通過し、参議院でも原案のままとおった。そして、サミットを控え、小泉首相は新たな国連決議を背景に、なし崩し的に自衛隊の海外派兵を恒常化しようと、多国籍軍への参加を国会で何の論議もおこなうことなく、論議無用の姿勢で、米大統領に約束している。
 戦争への道を掃き清める小泉政権と対決するためにも、人権を前面に押し出した部落解放同盟の組織内候補である松岡とおるの必勝を期す必要があるのだ。その点を、強調し、支持の輪を広げていこう。
 通常国会後半の最大の山場は年金法案だったが、事能詣有事法制と同じだった。
 未加入、未納問題で国会が揺れ動くなか、結局、まともな論議はなかった。福田官房長官が辞め、菅民主党代表が辞め、決まりかけた民主党代表予定だった小沢代表代行が辞めただけだ。
 小泉首相は、自民党議員の未納、未加入問題を隠しつづけ、自身の厚生年金加入問題では、会社勤めの実態があったとだました。実態がなかったと暴露されるや、働かなくても金をくれたいい社長だった、今度はお墓参りに行きたいとのたまい、当の社長が存命だとわかる、というおまけまでついた。それでも当選することが仕事だった、と居直りつづけたままだ。
 あげくのはてが、与党単独での採決だった。
 どうみても、通過した法律は、年をおうごとに加入者の負担は拡大し、給付額は年を経るごとに減っていくというものだ。出生率から換算すると、その破たんは確定的だ。
 どうしてこうした大事なことが、自由自在に国会を通過することができるのか。いったい、なぜ、衆議院で法律がとおると、参議院でそのまま可決されるのか。

 根本的に考えてみよう。本来、参議院は6年間じっくりと広い視野からものをみ、考えられる人が選ばれる、良識の府なのだ。ところが、現実はそうはならず、党利党略のまま、運営されているのである。そうではなく、まさに人権を根底におき、世界的な視野からじっくり考え、ものをみ、人類にとっての普遍的な価値観から判断できる、そういう人物こそが必要なのだ。
 人権運動30年の経験をもち、被差別者、社会的弱者の視点からものをみ、考えることのできる当事者である松岡とおる書記長こそ、参議院にいま求められる人物なのだ。
 こうした点もともに訴え、部落解放・人権確立を訴え、参議院を改革しようとする松岡とおる書記長支援の輪を拡大しよう。
 いま、ここで、そのことを実践していこう。残された時間は3週間である。


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