根深い差別意識
「部落」同い合わせ電話や
差別語用いた誹謗・中傷
「解放新聞」(2004.07.12-2177)
「部落なら付き合わない」
【長野支局】4月16日午後2時10分ごろ、長野県庁の内線電話から転送された電話に県連事務局書記が出ると、女性の声で「部落かどうか公表しないんですか」と突然質問を受け、「どういう意味ですか」と聞くと、女性は「役場は部落かどうか公表しないんですか」と再度質問をしてきた。
県連書記が「どうして部落かどうか公表をしなくてはいけないのか」と聞くと、「私、部落民じゃないので、部落の人だったら付き合わないから」と答えた。県連書記が「それは差別だ」というと、女性は「探偵か誰かに頼まないといけないんですかね」というので、名前を尋ねると、「じゃあいいです」と電話が切れた。
県庁内線からの電話ということもあり、県連書記が県人権尊重推進課(当時)に連絡したが、「調べて、わかれば教えます」との対応で、差別にたいしてともに怒る態度ではなかった。
大声あげ「チョーリッポ」
3月2日の朝7時ごろ、東部町(現・東御市)のAさん宅の庭先で車のクラクションが鳴り、怒鳴り声がした。Aさんの妻が窓から顔を出すと、同町内に住むBが軽トラックで来ていた。Aさんの妻が警察に電話したそのとき、Bが「ばくろうやろう」、「チョーリッポ」、「ばかやろう」、「とぼけやろう」などと計10回にわたって大声を上げてののしり、帰っていった。
AさんとBは仕事上の知り合いだが、最近両者でトラブルがあったという。
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