曹洞宗が追善法要
宮崎貫首導師に永平寺で
「解放新聞」(2004.10.04-2188)
曹洞宗被差別戒名物故者追善供養法会が9月18日午後、宮崎奕保・永平寺貫首を導師に大本山永平寺の法堂で営まれた。法要後、大講堂で部落解放同盟と曹洞宗の懇談会をもち、ともに差別のない社会をめざすことを確認しあった。
法要には松岡書記長はじめ各県連の代表24人が参列、200人の読経のなか焼香をおこなった。
懇談会では、南澤道人・永平寺監院が、24回目の法要。差別解消、平和な世界へとりくみをつづけていくことを表明。有田惠宗・曹洞宗宗務総長が、部落差別を助長・肯定し苦しみを与えたことへの心からの懺悔と反省をし、差別撤廃・人権確立への重要なとりくみと、法要の意義を示し、社会に応えられる教団をめざし努力すると結んだ。
部落解放同盟からは松岡書記長が発言し、参院選支援のお礼をのべるとともに、人権確立を求める人びとの議席として一生懸命がんばる決意を語った。
「狭山ビデオ」も作製
曹洞宗が懇談会で報告
曹洞宗被差別戒名物故者追善供養法会後の懇談会では、有田宗務総長がこの間のとりくみを報告。差別戒名墓石の改正問題では、墓石では145か寺のうち125か寺で、過去帳では218か寺のうち186か寺で改正、残りについてのとりくみを、いますすめており、今後もすすめていくことなどを示し、人権確立・差別解消へ、社会に応えうる教団をめざし努力する決意をあらためて表明した。また、狭山事件をテーマにしたビデオを作製したことも報告、今後、上映活動などを通じ、世論を広げていくことなども報告された(ビデオの問いあわせは、部落解放同盟の中央狭山闘争本部まで)。
松岡書記長は、「人権侵害救済に関する法律」は日本で初めてのとりくみであり、これは私たちともどものとりくみの成果。志を一つにし全力をあげたい。狭山事件にみられるように、誤判、えん罪をおこさせないためにも、証拠開示制度を確立したい。先ほど宮崎禅師から、平和の大切さ、文化の大切さ、また教えは説くことでなく実践すること、という話をうかがった。ともに差別のない社会をめざしたいと表明し、法要に心からのお礼をのべた。
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