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苦難乗りこえ30年
鹿児島県連が記念式典

「解放新聞」(2004.12.06-2197)

 

 部落解放同盟鹿児島県連合会が結成30周年を記念して11月21日、記念式典と祝賀会をひらいた。鹿児島県連の創立は1974年4月27日。封建制の強い鹿児島の土壌のなかで多くの苦難をのりこえての創立だった。部落解放を支えてきた行政関係者、宗教者、教員など126人が集った。
 主催者を代表して山口武史・県連委員長は「私たちは100年、200年前から闘い、世の中に光を灯して前進してきた部落解放の歴史とその闘いをひきつぐ。人間が誇りをもって生きる社会を実現する」と、運動の前進を誓った。部落解放同盟中央本部を代表して吉岡中執も駆けつけ、県連結成前夜、鹿児島をとりまく差別の厳しさを痛感した、と隣保館の看板の裏に「公民館」と書かれてあった思い出を語り、苦節30年の闘いに敬意をあらわした。脇田稔・鹿児島県副知事などが祝辞をのべた。
 杉田清秋・県連書記長が、鹿児島の差別事件の事例をあげ「県連30年のあゆみ」を報告し、「いまも、学校現場などで差別事件は多発している。熱と光を求める闘いはこれからだ」と祝典が新たな闘いの出発点であることを示した。
 部落解放への志半ばで亡くなった故・和眞一郎さんと、連動の先陣にたち尽力している久米耕治さんに功労賞が贈られた。


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