代々木ゼミで差別講義
発言の事実は認める
人権研修が一度もないなかで
「解放新聞」(2004.12.20-2199)
代々木ゼミナール予備校講師差別発言事件の確認会を11月26日午後、東京・中央本部でひらいた。これは、代々木ゼミのY講師(古文担当)が講義のなかで「エタ・ヒニン」発言をおこなったもの。この日の確認会ではY講師は発言の事実を認めた。代々木ゼミ側には、差別講義はたまたまのものではなく、人権教育や研修すらおこなってこなかった代々木ゼミ側の体質に問題があることを指摘、改善へ向けてそれを明示することを求めた。
Y講師の発言は、「鑑別所にランクってあるんです……俺なんか暴走族の特攻隊長のとき、入ってんだよ。鑑別所に入った瞬間に、天皇陛下級なの、ほんとに……レイプとかな、強姦なんかで入っちゃった日にゃ、な、エタ・ヒニンだ。ほんとに」などの発言を、以降も講義のなかで計5回くりかえしたもの。Y講師は、発言が問題だと指摘されたあとの講義でも、「おわびする」と語っただけだった。
確認会でY講師は、「エタ・ヒニン」の意味は不明だが、小学生頃に知り、使っている、としたが、講義での使い方が、序列をあらわす差別的な使い方をし、人間以下という意味をもたせている点を指摘。自身の掘り下げと反省などを文章にして05年2月中旬までに提出することを求めた。
代々木ゼミ側には、一連の問題が生徒の側からの指摘であることなど、人権教育や啓発、研修すらしてこなかった体質の間遭を指摘し、見解と今後の体制づくり、などを示す文章を2月中句にまで提出することを求めた。
確認会には、Y講師、代々木ゼミ側から高宮英郎・法人総括本部長、松田不器穂・東京本部副校長など6人が、解放同盟から谷元書記次長、問題を最初に指摘した鳥取県連の中田幸雄・委員長、山田幸夫・書記長はじめ4人、長谷川三郎・東京都連書記長が出席した。
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