生まれが生まれ出身が出身やから
三田支協は、この事実を夫妻間・家族の問題で片づけられない許しがたい行為であり、重大な差別事件であると判断。BとBが勤務する会社にたいして事実確認会(3月13日)への出席を要請し、県連糾弾闘争本部も参加した。差別事件の概要 |
結婚直後から始まった……
部落出身のAさんは、1982年にBと結婚したが、数か月後からBの暴言、暴行が始まった。Bは暴行だけでなく、結婚当初から給料の一部を生活費として渡した後はすべてを自分で使ってきた。Aさんがパートで得た収入で子どもの学費や保険料などの生活費を補ってきた。Bは暴れ出すと必ず、Aさんにたいし「生まれが生まれ、出身が出身やからひがみやすいんじゃ。争い事が好きな集団やからのー。束になってかかってこんかい」「おまえの股ぐらから出てきた子(長男)なんか、恐ろしくて誰が跡継ぎにするかい。生まれが違うんじゃ」などの差別発言を浴びせ、唾を吐きかける、首を絞める、腕をひねり上げるなどの暴行をつづけてきた。Aさんは子どもや家族のために「自分さえ辛抱すればいい」と思い、がまんをつづけてきた。 また、Bが暴れるたびに、子どもは発熱して調子を崩した。その子どもにたいしても「誰のおかげで学校いけると思っとんねん。学校を辞めて極道になれ。世の中のくずになれ。息するな。お前らがおること自体が人生最大の汚点じゃ」と罵声を浴びせ、内出血をおこすほどの暴行を加えていた。子どもも「お母さんも辛抱しているから」と誰にもいえずにがまんしてきた。 Bは、こうした暴言、暴行を重ねながらも、いざとなると、改心したかのような見せかけの態度を取りつづけてきた。Bは、仲人、双方の両親・親戚14人が立ち会いのもと、「もう二度と暴力、暴言、浮気、金銭での問題は起こさない」という誓約書(公正証書)を、1990年から1993年にかけて3度も書いている。 2003年11月にもBが暴れだし、Aさんは実家に助けを求めた。Aさんの父親と弟が助けにきて「こんな危険なところに孫や娘をおいておけない」というと、Bは「もう一度チャンスをください。もう二度と暴力を振るいません。暴言を吐きません」といったが、その2か月後にも、また同じことを繰り返した。 AさんはBの両親からも長年にわたり酷い仕打ちを受けつづけてきた。Bの母親は、「食器洗わんと置いといてんか。汚いさかい」などの差別発言を繰り返し、「あんたが辛抱したらよいねんや。うちの大事な息子や」と平然といいのけている。 |
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