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つい先ごろ、本紙4月25日号に第31回部落解放文学賞の入賞者名の発表があった。児童文学と記録文学の2部門を除く五つの部門(詩・識字・小説・戯曲・評論)から、入選作5、佳作9が今期選ばれる結果となったのだが、受賞者のみなさんにはまず心からのお祝いを申し上げておきたい。2
部落300万兄弟姉妹という。実際、部落解放文学賞の応募資格にはなんら制約もないのだから、少なくとも識字部門にあってはもっと応募者があってしかるべきだ。正直、今年は「国際識字の10年」が国連によって提唱されてから3年目に入っているのだが、にもかかわらず何故そうなのかを、このさい調査活動などを通じてぜひとも明らかにしていく必要があるように思える。3
また、今回の識字部門の応募者が大阪府からと広島県からのものに限られていたということなどもきわめて象徴的な出来事だった。その他の府県でも、識字運動をはじめ、文化活動はそれぞれに特徴をもち、かつそれなりに活発におこなわれているはずなのだ。「解放新聞」購読の申し込み先
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