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部落問題資料室
NEWS & 主張
再審求め市民集会
最高裁の狭山棄却に抗議し
えん罪はらす42年目の決意
「解放新聞」(2005.6.06-2221)
 狭山事件の再審を求める市民集会―最高裁の棄却決定に抗議し、えん罪を晴らす42年目の決意をこめて―を5月24日午後、東京・日比谷野外音楽堂でひらいた。これは、3月16日付の最高裁の棄却決定に反撃し、とことん闘う決意を固めるもの。市民集会実行委員会が主催したもので、全国から部落解放同盟を中心に住民の会、市民団体、共闘関係者、宗教関係者など4000人が結集した。

工夫こらしデモで訴え

 ロックバンド「ミューリー」の前段コンサートで開幕。第1部が棄却決定を批判し司法を問う、第2部が裁判所に言いたい―第3次再審に向けたアピールとつづいた。集会後は、それぞれがおもいおもいのゼッケンを付け、のぼりや傘などに文字を書くなど、創意に満ちたデモを展開した。
 開会あいさつで辛淑玉さんは、狭山事件は社会のすべての課題を見せた、だまされないこと、学ぶこと、知ることが重要だ。学んだこと、語る力をつけたことを社会に投げ返すことが、この社会に光を与えること、とよびかけた。また、主催者を代表して組坂委員長は棄却決定は真実と正義に背を向けたものだ、決定の矛盾をはっきりさせ、第3次再審を、と訴えた。
 中山武敏・主任弁護人は、手続き内容で不当きわまる決定、新たな新証拠を準備中だ、秋には第3次再審を申し立て、必ず事実調べをかちとる、と決意をのべた。
 石川一雄さんは厳しい姿勢で権力と闘う、勝利するまで負けない、力強い支援を、と訴えた。
 集会では、棄却決定を出した最高裁を批判するコントをはさんでさまざまな層の人びとからアピールがつづき、最後に鎌田慧さんが各地でさまざまなとりくみを、多くの人びとにとりくみを広げよう、とまとめた。
 前日には都内の3か所で情宣を、当日午前には全証拠開示逐求めて東京高検に要請行動をおこなった。

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