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「敗戦60年の節目の年にあたり、反戦・平和の魂を受け継ぎ、青年の力で部落解放の未来を切り開こう!」――を集会スローガンにした部落解放同盟第49回全国青年集会を9月17日から3日間、栃木県藤原町でひらく。全国の青年は、栃木全音の成功をかちとるために各地で準備をすすめよう。2
青年の「運動離れ」が指摘されて久しい。しかし、一昨年の全青参加者のアンケートを見る限り、青年の運動への参加意志はけっして小さくはない。個人として解放連動を「続けたい」と思う青年(73.11%)が、「続けたくない」(21.11%)を大きく上回っている。「部落を隠したい」と思っている青年より、「隠したくない」「どちらかといえば隠したくない」のほうが圧倒的に多い(82.55%)。部落を「誇りには思えない」というよりは、「誇りに思う」青年のほうがやはりずっと多い(75.0%)。3
青年部は、反戟平和と国際交流を狙いにして隔年で反差別国際連帯青年研修を実施してきたが、今年は敗戦60年を記念し中国の南京を訪問する。これは、直接には南京大虐殺記念館補修工事のボランティア参加が目的だが、このとりくみを通じて日本の侵略戦争の実相を学び、日中の青年の交流を図ろうという企画だ。4
特別措置法のない時代をむかえて、部落解放運動自身が新しい運動へと脱皮を迫られているが、部落の青年を運動にどう取り込むのか、青年の要求や感性をどう運動に反映させていくのかは、解放同盟にとって重要な課題だ。なぜなら、青年の現状認識や被差別体験が一番現実に近いといえるからだ。「解放新聞」購読の申し込み先
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