第31回部落解放文学賞の表彰式と懇親会を7月16日大阪市内のホテルでおこない、56人の関係者が受賞の喜びとともに、部落解放文学賞が混迷する時代のなかで、人権を育てる一粒の種となることを確認した。入賞者は15人(内欠席6人)。
表彰式は部落解放文学賞に尽力し、代表をつとめていた土方鐵さん、一次選者、蔵本穂積さん、近藤計三さんの冥福を祈り、黙祷をささげはじまった。鎌田慧・代表がこの文学賞は反権力・反差別という明確な特徴がある。こうして人間解放をめざす文学にかかわることは名誉であると、文学賞が「賞」にとどまるものではなく、差別するみずからを剥ぎ取るという人間の意識変革を迫る表現を希求する場であると、文学賞の社会的意義を語った。
組坂委員長も駆けつけ、人間の解放に向けて営えいとすすみ、しなやかにしたたかに闘おう、文学賞の応募を広げるとともに、入賞者の表現をうむ苦しみに敬意をあらわした。
文学賞は33回目に向け名称の変更とともに、部門の検討もすすめる。
入賞者を囲んでの懇親会は作品の傾向や、括抗した審査、入賞の喜びの言葉などがつづいた。
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