「世界人権宣言57周年記念東京集会-憲法問題を考える」を12月6日午後、東京・千代田区公会堂でひらき、700人が参加した。改憲論議の流れや、衆・参両院の各憲法調査会の最終報告書、自民党の「新憲法草案」の概要などについて法政大学講師の金子匡良さんが報告し、「憲法をめぐる特権と人権」と題して評論家の佐高信さんが記念講演をおこなった。
主催は、世界人権宣言中央実行委員会と反差別国際運動日本委員会。
佐高さんは、「憲法は私にいわせれば人権によって特権を制約するものだと位置づけられる。憲法を変えようとする人間というのは、特権を復活させようとする人たちなんだ」とのべ、「特権と人権という、その境目をなくする。自分たちにとっての特権を、あたかもみんなにとっての人権であるかのように錯覚させるというのが、いま憲法をひっくりかえそうとしている人たちの意志だろうと思う。憲法をひっくりかえそうとする人間というのは、すなわち「特権をもう1回」という人たちであって、それはまさに人権の敵である」と指摘。「絶対、特権の世の中にひっくりかえそうとする意図を持っているものしか「憲法改正」なんて言葉はいえないんだ」と強調した。
開会あいさつで、中央実行委の組坂繁之・副実行委員長は、戦争へと歩む1930年代に似た現状を「なんとしても阻止し、平和な日本、平和なアジア、平和な世界を創っていかねばならない」と訴え、主催者あいさつで、久保田真苗・実行委員長も「新しい決意と新しい勇気と新しい力を大いに沸き立たせよう」とよびかけた。
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