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部落問題資料室
NEWS & 主張
「それじゃ、えた・ひにんだね」
東御市の中学校で差別発言が
「解放新聞」(2006.01.16-2252)
 【長野支局】「えた・ひにんだね」と、東御市東部中学校で昨年8月30日、生徒同士の会話のなかで差別発言があった。
 生徒AとBがアニメの話をしながら、Aが「エヴァンゲリオンのシール、おれに買ってくれや」というと、Bが「お金がなくて買えない」と答えた。Aは「それじゃ、えた・ひにんだね」と発言。この会話を聞いた教科担任の教師が「いま、なんて言ったんだ。ちょっと話をしよう」と注意。
 その後、東部中学校による関係した生徒からの聞き取りで、生徒Aは生徒Cとテスト勉強をしたさい、Aがワークブックにある「えた・ひにん」の意味について聞いたところ、Cが「貧しい人びと」と答えたのを覚えていたためと答えた。
 そのCは、市販の学習教材で江戸時代の身分制度を学習したさい、「えた・ひにん」が下に書かれた図をみて「貧しい人びと」と自分で解釈したことがわかった。
 翌日の31日、東御市協議会は市教委らからの報告を受けてとりくみをはじめ、東部中学校は9月1日、当該学年の東御市解放子ども会の保護者に、差別事件の概要説明と謝罪をおこない、同会の子どもたちには、担任の教師がそれぞれ説明した。
 東御市解放子ども会保護者会は、9月6日に同校と意見交換会をもち、不安な思いや、連絡をとりながらすすめること、などを訴えた。
 また同会の子どもたちは、10月27日に池田亮一・東部中学校長と話し合いをしたなかで「「えた・ひにん」という言葉の意味を正しく教えてほしい」などの思いを訴えた。
 現在、東御市協議会を中心に市教委、学校と話し合いをすすめている。

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