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アダム・スミス以来の論理がアメリカ・シカゴ学派を中心に新たな装いを凝らして提起してきている。それは、あらゆることは市場に任せろ。市場こそが神の手をもって調和をはかる、ということだ。2
こうしたなかで、部落解放運動、女性解放運動など反差別、人間解放をめざす運動に大きなバックラッシュ(逆襲)がかけられている。3
しかし、こういう状況だからこそ、私たちは人権と平和を機軸に、部落解放・人間解放をめざして闘い抜かなければならない。
戦前の嵐のような軍国主義の弾圧下で、解放の父・松本治一郎先生をはじめ先達は投獄にも屈せず闘い抜いてきた教訓を忘れてはならない。踏まれても踏まれても立ち上がる水平社魂、部落解放魂を燃えあがらせ、あらゆる人びとにとっての「よき日」をめざさなければならない。そのことが自主解放をめざし創立された全国水平社いらいの、私たちの人類史的課題だからだ。
今年こそ、「人権侵害救済法」の制定をはじめ、この国の人権法を整備していこう。また、今春の狭山第3次再審請求をおしすすめ、再審実現をかちとろう。反差別共同闘争を担う多くの人びととともに、歴史を動かし、人権・平和・環境への途を切りひらこう。
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