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部落問題資料室
NEWS & 主張
「人権尊重の気風を一歩一歩」と
差別投書・発言事件でK社が
「解放新聞」(2006.07.31-2279)
 【高知支局】高知市内のバス会社K社で、職員駐車場にとめてあった同社職員Aの自家用車内に「エタハ バスニアワン ダンプニ カエレ… エタ マルダシヤロガ アホウ!!」という差別文書が投げ込こまれ、同社職員Bが「Aはあっちの人間丸出し」という差別発言をした事件(2253号既報)で、このほどK社から「職場に人権尊重の気風を一歩一歩築くため、毎年人権研修会をひらいていく」との、今後のとりくみについての文書回答があった。

「あっちの人間丸出し」発言を確認

 この高知市内のバス会社で発生した差別投書(昨年8月)、差別発言(同年10月)事件は、調査をすすめてきた高知市行政が昨年11月に「差別投書も同社職員Bによる行為との憶測が可能」との中間報告をおこなった。県連は、ただちに行政を通じて同年12月にK社との話し合いをもっていた。
 今回のK社からの文書回答では、「K社は、この差別事象に学び、人権意識向上へのとりくみがなかったことの反省とともに公共交通機関の使命として、利用される高齢者や子どもたちへの思いやりや優しさの原点に返ることが大切と認識」。
 そのうえで「このたびの差別投函についても、社内調査を今後もつづけていくとし、この投函事件後に発生した同社職員Bによる「Aはあっちの人間丸出し」という差別発言についても、発言者は後日の話し合いの時には言を左右していたが、「あっちの人間」という差別意識の存在を確認するができた」と報告。今後のとりくみを明示した。

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