曹洞宗が大本山永平寺法堂で被差別戒名物故者追善供養法会を9月14日午後、宮崎奕保・貫首を導師におこなった。法会は今年で26回目で、反差別と人権確立の大事な修行と認識し、仏視の教えを正しく受け継ぎ、みずからの信仰の問題として心からなる俄悔と、平等一如の人権確立による仏国土成就の誓願をするために営まれたもの。
宮崎貫首は法要の目的・意義を法語で唱え、法要後の懇談で、仏法は国も人類も問わず、木や草、獣、魚もわれわれときょうだいと説き、人間のまことをあらわすよう、よぴかけた。140人の読経がおこなわれるなか、組坂委員長はじめ各県連代表17人が参列し焼香した。
法要後は懇談会をおこない、永平寺の森嶺雄・監院が、差別のない社会へ向け精進を全山あげてとりくむと決意を表明。曹洞宗の有田恵宗・宗務総長が、差別戒名について、平等の教えに背いたことに心からの懺悔をおこない、人権確立への自覚もつ大きな営みであることをあらためて表明。改正墓石は126か寺で86.9%、改正過去帳は201か寺で92.2%を達成していることを報告。実効性ある「救済法」へともにとりくむことを語った。
組坂委員長は、法要へのお礼をのべるとともに人権確立社会実現へのとりくみをさらに推しすすめることを誓った。
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