【高知支局】「あっちゃいけや、ようご、エタ」など中学校での生徒による差別発言が続発していると、県連は、このほど昨年の８月から12月までに発生した差別落書、差別発言など８件について、その概要を解放新聞「県連版」で報告した。
　県連は、半年ごとに「差別事件」の報告を県連版でおこなっているが、今回の報告では、８件の差別事件のうち５件が中学校での生徒による差別事件（いずれも高知県人権課からの報告による）だったことから、注視している。教育現場での部落問題が、いま一度、厳しく問われる一面をあらわにした。
　５件の差別事件の概要はつぎのとおり。
　①【高知市内の中学校での生徒発言】
　校内で、体育祭の練習に参加するよう教諭から注意を受けた生徒が「ようご、エタ」を発言。（発生日・10月３日）
　②【高知市内の中学校での生徒発言】
　教室で生徒２人の会話で「エタエタ」とふざけながら言い合っていた。他の生徒が意味を聞くと「頭が悪いことよね」と答えた。（発生日・10月３日）
　③【宿毛市内の中学校での生徒発言】
　授業中に、生徒２人の会話で「このクラスに○○の子がおる」と発言。○○は地名。（発生日・10月４日）
　④【高知市内の中学校での生徒発言】
　授業中、AがBに「あっちゃいけや、ようご、エタ」と発言。（発生日・11月25日）
　⑤【高知市内の中学校での生徒発言】
　授業中にAとBが口論となり、Bが「○○養護学校におったろうが」というと、突然Aは「Bにエタといわれた」と叫んだ。○○は地名。（発生日・11月28日）