【奈良支局】変革の時代と人権~「人権と共生のまちづくりをすすめよう」をスローガンに第33回奈良県人権・部落解放研究集会を9月10、11日、大和郡山市の総合公園施設多目的体育館を主会場にひらき、のベ2100人が参加し、部落問題や人権問題について議論を深めた。
初日の記念フォーラムでは、宮台真司・首都大学準教授が「差別はなくなるのか~差別をめぐる社会学的思考の最先端~」をテーマに基調講演をおこない、村上良雄・(財)たんばほの家常務理事、辻本正教・県連書記長が加わり、伊藤満・県連書記次長のコーディネートで「宮台真司と部落差別を語る!」と題してシンポジウムをひらいた。
会場外の広場では、ミニコンサートや模擬店で楽しんだ。
2日目の全体会では、川口正志・実行委員長(県連委員長)が、この間の不祥事について「水平社以来の私たちのとりくみを水泡に帰しかねないもの」と遺憾の意を示し「今後もいっそうの連帯、協力を」と訴えた。また、寺澤亮一実行委事務局長(奈良県人権・部落解放研究所長)が基調提案をおこない、「大阪の不祥事が国民・県民の関心が部落にたいする差別意識と結合して、部落問題の解決を阻む方向に膨らまないように腐心したい」と強調した。午後は「地域と教育改革」など5つの分科会で議論、研究を深めた。
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