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「解放新聞」新年号で、食文化をいまに伝える「ムラ自慢、支部自慢」として、栃木県連佐野市協と滋賀県連三吉支部を取り上げあげている。昨年末に、「人権センターながの」がおこなったセミナー「馬一頭分のモツを食べる会」のとりくみも紙面で報告している。また、今年の愛知県連や京都府連の荊冠旗びらさの記事では、手作りの部落の食を振る舞い、新しい年の出発にふさわしい会になったことを紹介している。各地でも同じような部落の食文化を伝える、新年のにぎやかな旗びらさがおこなわれていると思う。2
部落解放運動は文化運動である、としたのは、作家の野間宏さんだ。かつて差別とたたかう文化会議の議長として全国大会であいさつした野間さんは、環境汚染が深刻な問題になっており、人数史的な観点で部落解放運動こそが環境問題にとりくむべきであると強調した。地球的な規模の環境汚染の問題を、一方であふれんばかりの「モノ」に囲まれている日常の生活のなかでのこととして、一人ひとりがしっかりと考えていく、そうした文化の問題、意識の問題としてとりくみをすすめようとよびかけた。20年前、86年3月の第43回全国大会のことである。3
さきの第4回中央委員会での論議のなかにもあったように、この間の「モノ、カネ」にまつわる一連の不祥事問題によって、部落解放運動は、全国水平社以来の最大の危機を迎えている。「組織総点検・改革」運動の全国的なとりくみをふまえ、部落解放運動の社会的信頼を取り戻し、運動の再生をかちとるために、一人ひとりの同盟員の真剣なとりくみが求められている。「解放新聞」購読の申し込み先
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