事実確認会で発言を認める
事件は、1月19、20日の両日、さいたま市岩槻区の部落解放同盟岩槻支部長・桑原雅吉さんが経営する雑貨店で起きた。酒を買い飲みにきた蓮田市黒浜のFが、「○○(店名)はちょうりっぺだ」「この村はちょうりぺだ」と発言、とがめられたFは、こんどは4本指を出して再び「ちょうりっぺ」と差別発言をしたもの。
事実確認会には、片岡明幸・県連委員長や水島輝彦・埼葛郡市協議会議長ら6人が参加、蓮田市からは、差別発言をしたFと市の杉山初男・総務部長ら関係職員7人が出席した。
事実確認会では、なぜ、そのような発言をしたのか、また、部落問題についてどのような認識をもっていたのか、などの質問が続いた。
Fは、発言の事実は素直に認めたものの、発言の動機については「酒を飲んでいたのでよく覚えていない」とか、「発言はしたが、意味は知らなかった」などと無責任な答弁をくり返した。しかし、最終的には、「弟と金の話でケンカした。面白くなかったので、うさ晴らしにいった」「家族とケ
ンカして頭にきたので、八つ当たりした」などの理由を語った。
その後の調査で、Fは最近、家業の塗装職の仕事をまじめにしないので家人が家で酒を飲むことを禁止、自宅で酒が飲めなくなっていた。そのため、この日は行きつけの飲み屋にいったが、誰もいなかったので昔なじみだった雑貨店に向かったというもの。
またFは部落問題について、「同和の話は17歳のころ聞いた」「おっかないところだ。近寄らないほうがよい、と聞いていた」と語り、「これまで4本指を出している者を2、3人見たことがある」とのべた。またFは、「同和問題で一度も研修を受けたことがないし、市の広報は見たことがない」と話した。
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