【京都支局】高日音彦・福知山市長が「部落解放に向けてやっていくことを風化させてはならない。人権劇をつくっていく。ビデオではなく、人間が演じ、福知山方式としてやっていく」と決意をのべた。3月6日、福知山市職員差別発言事件(別項)の第2回学習会を下六人部(しもむとべ)会館でひらき、人権劇にかかわった市幹部や同盟員が感想や成果、課題を出しあった。
職員らが人権劇
「たからもの」を
第2回学習会には、野口峯吉・府連副委員長ら同盟員20人と、高日市長ら市行政から50人が参加した。
この日の学習会では、昨年3月の第1回学習会での当該職員の反省と決意、福知山市の人権研修見直しのうえにたち、京都府研究集会での人権劇「たからもの」に当該職員をはじめ助役らが出演してバックアップしたことを評価、今後のとりくみの深化をもとめた。
高日市長は、「差別があるかぎりとりくむ、といってきたが、差別を許さない気持ちが職員に充満していたら起こらなかった。職員研修のあり方や私の姿勢が悪かったのか。地協からは「ものいわぬ職員をつくるな」といわれた。人権劇「たからもの」にはオール福知山でとりくんだ、福知山市のたからもの。これを機に、職員研修の新しいとりくみができるのではないか。人権研修も見直した。さらに改正していく」とのべた。
また、終了した「人権教育のための国連10年」にかわる新しい行動計画については、精神を引き継いでいるが、新しい課題もあり、プロジェクトを立ち上げた、とのべた。
府連の野口副委員長が、「人権劇「たからもの」をとおして種をまいた。どんな花を咲かせるか。市長を先頭に市民に伝えよう。「生まれてきてよかった」といえるよう前にすすめよう」とまとめた。
福知山市職員差別発言事件
事件は、2005年8月、福知山市でひらいた部落解放第35回京都府女性集会に参加した市職員が、職場で「怖かったですよ。会場へいったら黄色のゼッケンを着けた人が集まってて……。自分が過去に経験した同和地域の人との体験が結びついて怖かった」と発言したもの。
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