「狭山署名が100万を突破しました」。その瞬間、会場からは3000人の歓声と拍手がわき起こった。石川一雄さんは「100万人突破は本当にありがたく、心強い」と感激しながら語った。
5月23日、東京・日比谷野音でひらかれた「狭山事件の再審を求める市民集会―えん罪44年~100万人の声を東京高裁へ」では、あらたに集まった84336筆(これで合計100万592筆になった)を提出。事実調べ・公正な裁判を求める100万人の声を聞け、と東京高裁に詰め寄った。集会後はデモで都民に石川無実を訴えた。
基調提起で松岡書記長は、10か月という短期間で署名が100万を突破したことに感謝を示しながら、高裁がこのことの重みを受けとめるよう求めた。また、事実調べをおこなうよう、署名を集めきった闘いを継続していこう、と訴えた。さらに、達成への報告集会を各地でひらき現状も訴える、地域でさらに世論を高めるとりくみを、とよびかけた。
集会では、袴田事件の無実のプロボクサー袴田巌さんの姉、秀子さんなどの訴えのほか、政党、宗教者、労働組合の代表などがあいさつし、固く連帯し再審勝利までともに闘い抜く決意を語った。
100万署名達成後のこれからが本当の闘い、つねに狭山の声がいつでもどこにでもあって、高裁を包囲していく闘いを、とまとめで鎌田慧・市民の会事務局長がのべた。
門野博裁判長に交代
この日、東京高裁第4刑事部の裁判長が大野市太郎・裁判長から門野博・裁判長に交代した。
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