曹洞宗大本山永平寺の78世貫首、宮崎奕保さんが１月５日、死去した。106歳。「部落解放基本法」制定要求国民運動中央実行委員会（02年に部落解放・人権政策確立要求中央実行委員会に改称）の会長を93～94年、96～98年、00～02年、04～06年と務めた。永平寺での被差別戒名物故者追善供養法会にも導師を務めた。松岡徹書記長（参議院議員）の参議院選挙（04年）にも協力をいただいた。

組坂委員長談

　宮崎奕保貫首様のこ逝去を悼み、心よりお悔やみを申し上げます。松岡書記長の参議院選挙へのご協力をはじめ、長年、部落解放・人権政策確立要求中央実行委員会の会長として集会にご参加いただいたり、毎年の永平寺でおこなわれる被差別戒名物故者追善供養法会で導師を務めていただくなど、ご高齢にもかかわらず、身をもって部落解放―人間解放の取り組みへの積極的な姿勢を宗門内外に示されていたことに敬意を表します。
　 また、曹洞宗のみならず、日本の仏教界、宗教界の指導者としても多大な業績をあげられたこと、なによりも人権と平和のためにこ尽力いただいたことに心より感謝を申し上げます。昨年も永平寺でお会いし、お話しをさせていただきました。その温顔に接する度に心が洗われるような思いを深くさせていただきました。いつもお会いするのを楽しみにさせていただいただけに、寂しい想いが強く残ります。宮崎奕保貫首様のご冥福をお祈り申し上げ、心より哀悼の意を捧げます。