第64期第１回全国女性活動者会議を三重県津市でひらき、21府県連65人が参加。組織再生に向けて大きな一歩をふみだす08年をつくるため、「社会にしみ入る運動を展開しよう。水平社宣言にのっとった運動であるかどうか、みずからに問おう」と、岸田女性対策部部長があいさつした。
　 会議は第53回全国女性集会（５月17、18日・三重県）に向けた議案と各府県連報告を軸にすすめられ、①埼玉、兵庫、大阪などが府県独自の女性の実態調査に着手している②足もとの運動が重要なとき、教育や組織強化などに着眼し、新しい方法を模索している③組織内に男女平等意識がどれだけ浸透しているかを問おうなどの、実践を共有した。
　 記念講演では岩本美砂子・三重大学教員が「女性の社会参画「NOと言えない私」」と題して講演。日本の女性解放運動の経過をふまえ、運動に何が欠けていたのかを点検し、マイノリティ女性の視点が「構造的差別の根源を問うものではなかったか」とこれからの課題を提起した。
　 全女の開催地となる三重県連は「各支部オルグにはいり、昔運動していた地に久しぶりにはいった。全女を必ず成功させて、今後の糧としたい」と、決意をのべた。