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部落問題資料室
NEWS & 主張
「えた、ひにんに相当」と
生活の苦しい頃をふり返り
シルバー人材センター研修会で

「解放新聞」(2008.04.28-2367)

 熊本県内のシルバ人材センター隊賢静師に、(社)佐賀県シルバ人材センター連合会が2月21日に佐賀市文化会館でひらいた業務担当者職員研修会「職員に求められる意識改革と実務」で、講師が87年に入社した当時をふり返りながら、給料が安く生活が苦しく、「えた、ひにんに相当するものでした」と発言していたことが明らかになった。

講師発言に確認会

 この事件についての事実確認会を4月17日午後、熊本県内でもち、講師本人もふくめて発言の事実を確認。当日の資料に、1、職員の「やる気・元気」への意識改革の重要性 ①マイナス思考の元気の素 ◇「思い込み」と「妥協」 ◇「えた・ひにん」時代を振り返る の記述があったことも確認した。
講演では後段に、「昔、不満に思っていた給料も、今はなんとか食べていけます。……終身雇用制度が崩れた世の中で、私たちシルバー人材センターの職員は、働く場は確保されています。決して裕福ではありませんが、それでもワーキングプアではありません。もしあの時辞めていたら、または今から辞めたとしたら、果たしてそれ以上の仕事に就くことができるでしょうか」とつづき、生活が苦しかった頃を「えた・ひにん」の時代と否定的にふり返り、シルバー人材センターはいい職場だと肯定し強調するものとなっていた。
確認会には九州ブロックから吉岡正博・事務局長(中執)、松永政利・熊本県連委員長、井上隆司・佐賀県連委員長はじめ28人が参加。講師本人とシルバー人材センター関係者、熊本県、佐賀県、当該市行政からも関係者が出席した。

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