「解放新聞」(2008.06.02-2372)
世論を構築しよう
狭山事件の再審を求める市民集会が5月23日午後、東京・日比谷野外音楽堂でひらかれた。第3次再審で事実調べ――再審開始決定を、と全国から3000人が参加した。集会で基調に立った松岡書記長は、参議院で取り調べ過程の録画・録音、証拠開示を含めた「可視化法案」が可決する見込みであることを報告しながら、事実調べを求める狭山の闘いと司法民主化のとりくみとを結合し、100万人署名達成のさまざまな点を面へと広げ、世論を構築し、再審開始へみなさんとともにがんばりたい、と闘いの方向をのべた。また、石川さん夫妻は、この闘いが激流となって、この力で第3次の壁を打ち破るためにも多くの支援を、と訴えた。
集会まとめで鎌田慧・市民の会事務局長は、この45年間の石川さんの悔しい思いをみずからのものとし、運動をさらに広げよう、あらゆる場で狭山を訴え世論のうねりをつくろう、狭山の勝利なくして日本の民主主義はない、とよびかけた。
集会では、狭山弁護団がこの日提出した新証拠を説明。政党あいさつ、袴田事件の無実の訴え、「可視化法案」の意義の説明、労組、宗教界からのアピールなどが続いた。集会後は、国会へ向けデモをし、えん罪をなくせ、「可視化法案」の制定を、と訴えた。
前日の22日夕には、都内の新宿、渋谷、池袋で署名、情宣活動をおこなった。
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