京都市職員免職取り消しをうけ
みなさん、どうもありがとうございました。みなさんのおかげで勝訴することができました。
ぼくは信用されてなかったのかと思ったのがくやしかったです。それがいまだに頭のなかに残っていて、いまはまだ、なにがなにやら、さっぱりわかりませんけれども、とりあえず、みなさんのおかげでがんばってこれて、ありがとうございました。
あとはもう、1日も早く職場復帰したいと思います。ありがとうございました。
これは、「京都市環境局職員免職取り消し裁判勝訴・ただちに福島貢さんの職場復帰を」集会での福島さん本人のことば。
この日、7月17日午後1時15分、大阪高裁第11民事部(塩月秀平・裁判長)は京都市の控訴を棄却、1審の京都地裁につづき、「本件横領行為の存在を認めることはできず、本件横領行為を理由とする本件処分については、これを適法とすることはできない」との判断をおこなった。
京都市はこの判決をうけ、上告をおこなわず、懲戒免職処分を取り消し、速やかに必要な措置を講じる、とのコメントを発表し、復職への手続きを開始した。
集会は、夜6時30分から京都市役所近くの職員会館かもがわでひらかれ、100人が参加。主催は部落解放同盟京都市協議会、自治労京都市職員労働組合などで構成する「不当免職取り消しと職場復帰を求める支援の会」。
世話人あいさつで安田茂樹・京都市協議長は、不当処分からの1年5か月、本人にとっては長い長い時間だったと思う。完全勝利の報告ができることを、ともに喜びあいたい。
部落解放同盟がなぜ福島さんとともに闘ってきたのか。それは彼が部落解放同盟員だったことが原点だ。
福島さんは、自分は絶対にやっていないのに、なぜ免職されたのかと訴え、一人のきょうだいの問題はみんなの問題だと、こんな不当な解雇は許してはいけないと闘ってきた。
きょうの大阪高裁の判決は30秒もかからなかったが、「控訴棄却」の判決を聞いたとき、「よっしゃ、やった」という、こみあがってくる想いがあった、と報告。
京都市にたいしても、まちがっていたら素直に心から謝罪をするのがあたりまえだ、と市の姿勢をただした。
橋元信一・市職労委員長も、ひきつづき闘いつづける決意を表明した。
翌朝、勝訴の報告と職場への完全復帰を求めるビラを市役所前で配った。
これまでの経過
07年2月13日に懲戒免職処分をうけ、4月16日に取り消しを求め京都地裁に提訴、7回の口頭弁論で結審し、08年3月25日「処分取り消し」判決。4月8日に京都市が大阪高裁へ不当控訴。高裁では7月3日の1回の口頭弁論で結審し、7月17日の「控訴棄却」判決となった。
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