第65期第１回全国女性運動部長会議を８月１日、大阪・人権センターでおこない、16府県33人が参加した。会議では第65期の運動方針・体制と年間日程を確認し、中央女性運動部で全国の女性部の活動を把握したいと、論議を重ねてきた「女性部活動についての現状」を質問した都道府県連用、各支部・地協用のふたつのアンケートも提案された。
　 三重全女の総括と現在のとりくみ報告を各府県がおこない、来年５月16、17日にひらく群馬全女を成功させようと、よぴかけた。岸田女性運動部長は、「格差が拡大し、差別が強化されているなか、いま、わたしたちができることを真摯に考えていこう」とあいさつした。
　 学習講演では、杉元美津代・兵庫県連三田支部女性部が「部落差別とDV―複合差別の視点から」をテーマに、22年間におよぶ部落差別と夫からの暴力に耐えてきた母子（2369号、2372号既報）にどのようによりそい、具体的な支援をおこなってきたかを話した。
　 暴力の酷さ、それに耐えざるをえなかった当事者の思いに会場にピンとした緊張が走った。同時に、DVに苦しんでいる女性がいまも存在している。発見、救済、再発防止、さらにはDVの根絶は女性運動部の課題のひとつであると、会場からさまざまな質問と意見がだされた。