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部落問題資料室
NEWS & 主張
9月中に全職員に説明
市長が謝罪して約束
萩市「結婚相談所」問題で

「解放新聞」(2008.09.01-2385)

 【山口】萩市が「結婚相談所」を開設し、申込者に、本人の戸籍謄本と運転免許証などの写しを提出させ、申込書に本籍、宗教、身体上の障害、家族とその職業までも記入させていた事件(23772378号既報)で8月21日、これまでの確認をふまえ、野村興兒・市長も出席して話しあいをもち、問題点の指摘や課題の提起をおこなった。冒頭、野村市長は、(戸籍謄本を提出させるなどの)あってはならないことがおこり、しかもそのチェックもできず、みなさんからのご指摘をいただくまで気がつかなかった。弁明の余地はなく、すべて市長の責任であり、おわびさせていただきます、と謝罪。「答申」の精神をふまえ、二度とこのようなことをおこさないよう、とりくみをすすめる決意を表明した。
  今回の行動には、中央本部から橋本中執が、中国ブロックから、広島、島根、鳥取、岡山県連の代表も参加、地元の山口県連からは松岡広昭・委員長はじめ執行部と各支部からのあわせて35人が参加。萩市からは野村市長はじめ関係部課長ら25人が出席した。
  松岡県連委員長は、確認会で職員の意見を聞いたが部落問題が全然理解できてないことが判明したことをあらためて指摘。橋本中執が、結婚相談所での戸籍提出の差別性についての認識がないことなど、問題点と課題の提起をおこない、①萩市の人権・同和行政推進体制②市内の部落の実態把握と市民意識の把握③職員研修④市民啓発⑤人権教育、のこれまでとこれからについての報告を求め、確認した。
  野村市長は、職員の同和問題への認識が希薄になっている点について、「9月中に全職員に私から直接説明し理解を求め、総括をきちんとやる」ことを言明。あらためて今回の事件を、「大変なことであり、あってはならないこと、はずかしい限りであり、9月中にきちんと伝える」ことを約束した。

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