「解放新聞」(2008.10.13-2390)
拡大全国狭山活動者会議・狭山住民の会全国交流会を9月29日午後、東京・中央本部でひらいた。60人が参加、第3次再審の現状を聞き、当面する闘いの方向を確認、闘いへの展望を大きく切りひらいていくことを誓い合った。
狭山中央集会を全力で
基調のなかで松岡書記長は、①参議院では成立した「可視化法案」の特徴として、全取り調べ過程の録音・録画と証拠開示をあげ、これを成立させるための有利な条件作りとして総選挙での政権交代②寺尾差別判決糾弾の10.31のとりくみを中央段階では東京・教育会館でもち、▽狭山の現状▽えん罪の構図を浮かびあがらせるシンポジウム▽自由権規約委員会の報告をおこない、中身のある集会にしたい③すべての国民の課
題としてえん罪や狭山がある、という世論を形成し、裁判員制度での課題などとともに司法の民主化と結合したとりくみにしていきたい、と語った。
狭山の現状、とりわけ8月13日に提出した3点の新証拠についての分かりやすい説明を中北龍太郎・狭山事件狭山弁護団事務局長がおこなった。とくに筆跡についての魚住鑑定では、本紙掲載の記事や写真をもとに詳しくのべた。
鎌田慧・市民の会事務局長は、選挙準備と集会という困難ななかでのとりくみになるが、地に根を張ったものとして、他のえん罪事件をとりくむ人たちとも連帯し、共通したところを学び、質的に強化していきたい、と今後の方向を示した。また、12月12日には、この間集約した署名、文化人署名の提出と市民集会をひらく予定であることをのべ、継続したとりくみを求めた。
開会あいさつで組坂委員長は、新証拠の提出、山形などでの狭山集会の開催など、狭山のとりくみは前進している、大きな叫びが局面を打開する、各地で10.31の準備を重ねてほしい、と訴えた。石川一雄さん、早智子さんは、全力をあげた闘いを展開する、生き方としての狭山が闘いのエネルギー、さらに支援を、とよぴかけた。庭山英雄・市民の会代表も、司法改革と結合したとりくみを訴えた。
最後に、狭山の集会をよぴかけるビラを手に取り、みずからの痴漢えん罪を再審で晴らしたい、と「被告」とされた当事者と弁護人がこの日の参加者に支援を訴えた。
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