「解放新聞」(2008.10.20-2391)
人権侵害の対策で
県・連絡会が研修会
ネットいじめも
研修会では、オンラインでネットトラブルの相談業務をおこなっているWEB1100代表であり、インターネットホットラインセンターの吉川誠司・副センター長が「インターネットと人権侵害―事例と対策」と題して講演した。
吉川さんは、未成年が手軽にインターネットにアクセスできる携帯電話の危険性や、社会問題となっているネットいじめの現状について説明。人が第三者になりすましてメールを配信する「匿名なりすましメール」の方法やプロフ(ブログとプロフィールのあわせたサイト)の利用方法を解説し、簡単にだれもがネット犯罪の被害にあう危険性を指摘した。
また、掲示板に書き込まれた部落差別を助長する内容の削除依頼方法として①連絡先を探す②プロバイダ責任制限法第3条③「2ちゃんねる」への削除依頼の注意点を詳細にのべ、サーバー管理会社やインターネット接続業者への発信者情報開示請求の方法などの解決方法も合わせて説明した。
実際に滋賀県内では、今年だけでも「2ちゃんねる」をはじめとしたさまざまなサイトで「○○(地名)は部落ですか?」「○○(地名)ってヤバいの? つきあい始めた彼女が住んでるんだけど…」「○○(地名)ってやたらと○○(国名)人が多くない? 治安が心配だ」など滋賀県内の地名を入れた文章を書き、部落差別や人種差別を煽動する書き込みが多発し、人権侵害となる書き込みがインターネット上に氾濫している。
県連は今後、インターネット差別書き込み等にかかる滋賀県人権啓発推進連絡会とともに、インターネット上で起こるあらゆる差別問題にたいして厳しく対応をすすめたい」と話した。
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