「解放新聞」(2008.12.15-2399)
第60回全国人権・同和教育研究大会を11月29、30日奈良市中央体育館を主会場にひらき、全国から1万4000人が参加した。
大会のメインテーマは「差別の現実から深く学び、生活を高め、未来を保障する教育を確立しよう」。高松秀憲・全国同和教育研究協議会委員長が主催者あいさつにたち、水平社宣言と世界人権宣言の高い理想と精神を継承し、人権の確立と共生社会を実現する教育や啓発の道筋を確かめたい、「これまで培ってきた同和教育の実践をさらに歩み、差別され苦しんでいる部落、在日コリアン、障害をもつ子どもなど、すべての子どものいのちと尊厳を守ろう」とよぴかけた。
東浦久治・奈良県実行委員会委員長は、合わせてひらかれている地元大会のスローガン「継承と創造」人権の21世紀へ 奈良の地でさらなる深まりと前進を!」をかかげた、水平社発祥の地、奈良から人間の熱と光をこれからの人権教育に引き継ごうとよぴかけた。組坂委員長もかけつけ、部落解放運動がはたしてきた教科書無償、統一応募用紙、新たな奨学金制度確立などは、日本のすべての子どもたちに光をあてた。「人権教育・啓発推進法」を闘いとっている。具体的な基本計画などをつくらせ、教育にも反映させよう。不満と不安が渦巻く社会にあって、分断されず、子どもの学習権を守ろう、と訴えた。
研究大会は、4本の特別分科会、展示・交流、9つのテーマでの分科会などが31会場で同時進行し、格差社会の拡大のなかで「未来」の礎である教育について熱い議論を積み重ねた。
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