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部落問題資料室
NEWS & 主張
県の姿勢を問う
立花町連続差別ハガキ 宮浦県議が知事に

「解放新聞」(2009.03.30-2412)

 【福岡】立花町連続差別ハガキ事件が03年に発生してから5年以上経過したが、今年1月には44通目となるハガキが送りつけられ、紙面いっぱいに「背中に注意」と書かれていた。こうしたことから、3月10日、福岡県議会の一般質問で宮浦寛・県会議員(民主・県政クラブ)が、▽知事のこの事件にたいする認識▽県のとりくみ▽県としての同和問題解決のとりくみ▽所轄の警察署のとりくみ、県警の支援体制▽県警本部長の決意、などを聞いた。麻生渡・県知事は、「きわめて悪質な人権侵害事件。1日も早く解決されなければならない」などと答えた。田中法昌・県警本部長は、「鋭意捜査を推進していきたい」とのべた。
  麻生知事は、「同和地区出身であることを理由に辞職を迫り、平穏な生活を脅かす内容のハガキが、これまで44通、自宅や職場に送りつけられてきているもの」「とくに41通日の封書には、差別文書とともにカッターナイフの刃が同封されるなど、きわめて悪質な人権侵害事件。被害者の方のご心情を考えますと、1日も早く事件が解決されなければならないと考えております」との認識を示した。また、「県として法務局や県関係機関などで構成する「福岡県立花町差別はがき事件対策会議」を設置し、情報交換し、町の啓発活動を支援するとりくみをすすめてきた」「引き続き、関係機関との密接な連携のも
と、事件の解決に向け、積極的にとりくむ」ことも明らかにした。
  田中県警本部長は「捜査第1課と事件を管轄する八女警察署で専従捜査班を編成して捜査を実施している」「本件は、長期にわたる悪質な犯行でありますことから、鋭意捜査を推進してまいる所存であります」と答弁した。
  宮浦県議は、インターネット上の差別書き込みへの対処についても、県の姿勢を問うた。

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