国家人権委員会を訪問し研修
【香川支局】「人権侵害救済法」の早期制定に向けたとりくみに活かそうと、部落解放・人権政策確立要求香川県実行委員会は2月23~26日、1923年に晋洲ではじまった白丁(ぺクチョン)の解放運動である「衡平運動」や、国家人権委員会の活動を学ぶ韓国人権ツアーをおこなった。
人権ツアーは、金永子(キム・ヨンジャ)・四国学院大学教授を団長に、県連の岡本俊晃・書記長の事務局長はじめ17人が参加。晋洲(チンジュ)市を訪問し、金仲燮(キム・チュンソプ)・慶尚大学教授から「白丁」と「衡平社(ヒョンピョンサ)」の歴史や活動を学び、衡平運動ゆかりの場所をめぐった。また、ソウル市では、韓国国家人権委員会を訪問し、同人権委員会の設立の経緯や活動を学習した。
金仲燮・教授は、「白丁は、朝鮮時代の身分制のなかでつくられ、職業もおもに屠畜・精肉・皮革産業に従事し、白丁以外との結婚を禁止されるなど死ぬまで差別された。衡平運動は、韓国人権運動の先駆であり、身分制度の解体や民主主義社会の発展に大きな影響を与えた。この運動の精神を学び、後世に伝えることが大切」と話した。
国家人権委員会は2001年に設立された政府から独立した機構で、設立までの経緯と役割・機能、今後の方針などを学習した。おもな活動は、①国家人権行動計画を作成し政府に提出②差別禁止法案の提出③国家・行政機関の人権侵害の監視④国際人権条約・協約などの履行⑤差別や人権侵害の調査や勧告、予防のための人権教育など。同委員会は、「法や制度をとおして韓国社会が人権を尊重することになるよう、社会的文化的な実践をおこなっている」とのべた。
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