「解放新聞」(2009.05.25-2420)
強い絆をもって
部落の女性が日常生活のなかでかかえるさまざまな課題が、ときには声をつまらせながら訴えられる、あるいは歩んできた苦闘の道が語られる。そのたびに、大きな拍手と励ましの声がかけられる。そして、部落解放をめざす女性としての複合的な差別のなかを、強い絆をもって、ともに一歩、一歩あゆむことが確認された。これは、5月16、17日に群馬県前橋市内の県民会館を主会場にひらかれた部落解放第54回全国女性集会でのこと。31都府県から1036人が参加した。1日目は全体集会で現在のとりくみ課題や方向を基調として確認し、朝日新聞編集委員の竹信三恵子さんから「格差社会とジェンダー」と題した記念講演を聞いた。2日目は異体的な課題をテーマに8つの分科会で実践・活動報告をもとに討議し、交流を深めた。
総選挙の闘いもよびかける
1日目、主催者を代表して組坂委員長は、不況のなかで差別は増加し、弱肉強食の社会のなかで人間性をも被壊される人びとが増えてきてる、こうした社会を抜本的に変える必要がある、と総選挙での闘いをよぴかけ、人権委員会の創設、狭山再審、再生・改革のとりくみの重要性も訴えた。
石川一雄、早智子さんは、第3次再審での勝利へいっそうの支援を訴えた。
岸田女性運動部長は、女性をとりまく状況と課題をのべながら、生活、人権状況を変える大きなチャンスが総選挙、ともに悔いのない闘いを、と参加者によぴかけた。
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